適切な飲水量

2021年7月8日 お知らせ

7月に入りましたね、この季節になると熱中症対策がよくいわれます。そして高齢者では脱水が脳梗塞の発症因子とされていますが、過度の飲水が脳梗塞の予防になるとのエビデンスはなく、血液粘稠度の変化は認められていないとの報告があります(日本排尿機能学会、夜間頻尿診療ガイドライン、2009)

しかし、『血液をサラサラにする』等の理由で水分を過剰に摂取されている方も多々見受けられます。
一日の飲水量の基準は、24時間尿量または体重が目安となります。

一般的には、24時間尿量がおおよそ20~25ml/Kg(一日の飲水量として体重の2~2.5%に相当)となるような飲水指導が適当と考えられています。

 

体重 目標一日尿量
40Kg ×20~30ml=800~1200ml 1000~1200ml
60Kg ×20~30ml=1200~1800ml 1500ml前後
80Kg ×20~30ml=1600~1800ml 1600~1800ml

 

アルコールやカフェインも夜間多尿の因子として報告されており、必要に応じて制限する